こんにちは。
Hair Salon A 美容師研究所のAKIです。
美容師をしていれば、
「もっと売上を上げたい」
「もっとお客様に来てもらいたい」
「商品を買ってもらいたい」
と思うことはあると思います。
私ももちろんあります。
ただ、長く美容師をやってきて、何度も同じような経験をしてきました。
欲が出て、商品を無理に売ろうとしたり、メニューを増やしてもらおうとしたりする。
その時は売上になります。
でも、そのお客様が次に来なくなる。
一度だけなら、たまたまだったのかもしれません。
でも、何度もそういうことがありました。
昔は、売上を上げるために頑張っていた
日本で働いていた頃は、ノルマもありました。
売上を上げるために頑張っていましたし、お客様を「売上」として見ていました。
商品を買ってもらいたい。
もう一つメニューをやってもらいたい。
次も来てもらいたい。
もちろん、その人に必要だと思っておすすめすることもあります。
でも、そこに自分の「売りたい」が入ってくることがあるんですよね。
欲って、自分で「よし、欲を出そう」と思って出すものではないと思います。
気づいたら出ている。
今でも、
「あ、今ちょっと欲が出たな」
と自分で感じることがあります。
そんな時は、
「今、自分は、お客様を見ているのか。それとも、自分の売上を見ているのか」
と自分に問いかけます。
カンボジアに行って、少しずつ変わった
この感覚が変わっていったのは、カンボジアに行ってからだったように思います。
カンボジアに行ったばかりの頃は、現地のこともよくわかりませんでした。
言葉も違うし、コミュニケーションの取り方も違う。
流行っている髪型も違います。
まずは現地のことを知りたかったので、無料でカットをしていました。
現地の人と話して、髪を切って、どんなものが好まれるのかを知る。
同時に、自分がどんな技術を持っている美容師なのかも知ってもらう。
その時は無料なので、当然ですが売上にはなりません。
だから目の前の一人に、自分の技術を知ってもらって、喜んでもらうことを考えていました。
そうしているうちに、その人が別の人を連れてきてくれたり、誰かに話してくれたりして、口コミで少しずつお客様が増えていきました。
振り返ると、あの経験から、お客様を「売上」として見ることが少しずつなくなっていったような気がします。
売上を上げようとしなくなった今の方が、うまくいっている
今は、「売上を上げよう」と思って仕事をしていません。
来てくれた人に「誠実に向き合おう」と思って仕事しています。
もちろん、また来てくれたら嬉しいです。
商品だって、買ってもらえたら嬉しい。
でも、「買ってほしい」という気持ちが自分の中で強くなったと感じたら、一度戻るようにしています。
たとえば商品をおすすめしていて、
「あ、ちょっと売りたくなってるな」
と思ったら、必要以上にすすめない。
今使っているものがその人に合っていそうだったり、気に入ってそうだったら、
「今使っているものが合っているなら、それで大丈夫ですよ」
と伝えます。
買ってもらうことより、その人に本当に必要なのかを考える。
そのために、
「今、自分は、お客様を見ているのか。それとも、自分の売上を見ているのか」
と自分に問いかけています。
そして今はもう、欲が出ても良いことがないと何度も経験してきたので、むしろ損をすると思っています。
今の方が、自分も楽です
不思議ですが、売上を上げようと頑張っていた昔より、今の方が売上は良くなっています。
お客様にも安定して通っていただけるようになりました。
それに、自分自身もずいぶん楽になりました。
売上を気にしながらお客様と接するより、
「この人は何を求めているんだろう」
と考えている方が、私には合っているんだと思います。
だから今は、
相手が求めていないものはやらない。
逆に、
相手が求めることなら、とことん付き合う。
そんなふうに仕事をしています。
これは「こうすれば売上が上がります」という話ではありません。
私が美容師を長くやってきて、何度も失敗して、カンボジアでの経験もあって、今はこう考えるようになった、というだけの話です。
また何年か経ったら、違うことを考えているかもしれません。
でも今は、売上より先に目の前のお客様を見る。
その方が、お客様にとっても、自分にとってもいい気がしています。

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