研究メモ Vol.1 なぜ「美容師研究所」という名前をつけたのか

美容師の価値

なぜ「美容師研究所」という名前を付けたのか

「なぜ美容室ではなく、美容師研究所という名前にしたのですか?」

そう聞かれることがあります。

この名前には、私が美容師として25年以上歩んできた中で感じてきた想いと、これから叶えたい夢を込めています。

美容師という仕事を、もっと理解したい。

もっと深く考えたい。

そんな思いで、気づけばずっと美容師という仕事について考え続けていました。

美容師は、なぜ「先生」と呼ばれていたのか

私が美容学校の教員をしていた頃、美容の歴史について学ぶ機会がありました。

そこで知ったのが、美容師や理容師は、かつて「先生」や「お師匠さん」と呼ばれていたということです。

その背景には、日本の美容文化の歴史があります。

江戸時代から明治時代にかけては、技術は徒弟制度の中で受け継がれ、親方や師匠から住み込みで学ぶのが一般的でした。

また、美容師は髪を整えるだけでなく、着付けや花嫁支度を行い、技術を教える立場でもあったことから、「先生」と呼ばれるようになったと言われています。

そして、その文化は今も少し残っています。

実際に私も、ご年配のお客様から「先生」と呼んでいただくことがあります。

その言葉を聞くたびに、美容師という仕事は、昔から技術と信頼で成り立ってきた仕事なのだと感じます。

だから私は、美容師という仕事を誇りに思っています。

美容師という仕事は、人をきれいにするだけではありません。

髪を整えることで自信を持っていただいたり、人生の節目に寄り添ったり、人の気持ちまで明るくできる仕事です。

本来、とても価値のある素晴らしい職業だと私は思っています。

それでも、美容師を辞めてしまう人がたくさんいる

一方で、私が美容師として働いてきた中では、多くの美容師さんがこの仕事を離れていく姿も見てきました。

「仕事は好きだけど続けられない。」

そんな声を何度も聞いてきました。

長時間労働。

休日の少なさ。

給料への不安。

子育てとの両立。

美容師という仕事そのものが嫌になったわけではなく、働き方が合わずに辞めてしまう方も少なくありません。

美容師という職業が、「きつい」「帰れない」「給料が安い」といったイメージで語られることもありました。

私は、それがとても残念でした。

こんなに素晴らしい仕事なのに、働き方の問題で離れてしまう人がいる。

それなら、もっと違う働き方があってもいいのではないか。

そんなことを考えるようになりました。

幸せの形は、一人ひとり違っていい

私は、美容師さん全員に同じ働き方をしてほしいとは思っていません。

独立したい人。

子育てを優先したい人。

副業として美容師を続けたい人。

扶養内で働きたい人。

月に一人だけ担当したい人。

毎日サロンワークを楽しみたい人。

どれも間違いではありません。

一人ひとりが目指す幸せは違います。

だからこそ、それぞれに合った働き方があっていい。

私はそう思います。

美容師研究所は、その答えを教える場所ではありません。

美容師という仕事を続けたいと思う人が、自分らしい働き方を考えるきっかけになれば嬉しいと思っています。

美容師という職業の価値を、もう一度高めたい

私は、美容師の働き方について考え続けたい。

美容師という職業の価値について伝え続けたい。

そして、美容師という人生や技術、未来についても、一つひとつ研究メモとして残していきたいと思っています。

美容師研究所という名前には、そんな想いが込められています。

これからも、

復帰したい美容師さん、

子育て中の美容師さん、

副業という働き方を考えている美容師さん、

悩みがある美容師さん、

将来美容師を目指す美容学生さん、

キャリアを考える美容師さん

など、さまざまな立場の美容師さんの働き方や想いについて、研究メモとして残していきたいと思います。

美容師さん一人ひとりが、自分らしい働き方を見つけ、幸せに美容師という仕事を続けられるように。

そして、いつの日か。

美容師という職業が、もう一度社会から尊敬される仕事になること。

その夢に向かって、これからも美容師という仕事について学び、考え、感じたことを、一つひとつ積み重ねていきたいと思います。

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